取締役 執行役員

東日本第2事業本部長

中部事業本部担当

 

竹下 隆史

取締役 常務執行役員

東日本第1事業本部長

西日本事業本部長

 

平川 慎二

“所有”から“利用”へ
ICT利活用への進化と、“匠”を生む人財育成

近年、お客様の要望は、ICT機器を所有することから、ICT利活用によるビジネスモデル改革や競争力向上を通じた、経営課題の解決へと大きく変化しています。そのような変化に応えられる人財育成に、ネットワンシステムズがどのように取り組んでいるのか。人財育成の考え方や方針についてご説明します。

お客様の競争力向上を通じた、経営課題の解決

平川:私が主に担当している中央省庁、自治体、文教、医療、社会インフラといったパブリック事業や、エンタープライズ事業における金融領域のお客様は、ICTシステムの効率化や統合化、それにともなうセキュリティの強化といった、付加価値サービスへのご要望が大きくなっています。そうした声にお応えするため、ICTの仮想化やクラウド化のサービスを提供することが非常に多くなってきました。実際に当社の事業の受注高における割合は、ICTを統合的に利活用するサービスのご提供が年々増加し、機器販売とほぼ同等になりつつあります。

パブリック、金融担当<br/>取締役 常務執行役員<br/>平川 慎二
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パブリック、金融担当
取締役 常務執行役員
平川 慎二

竹下:当社のお客様、とくにエンタープライズ事業のお客様からは、ネットワークインテグレーションの力をご評価いただいてきました。その力をベースに、最近では仮想化基盤やクラウド基盤の構築といった総合的なICTの利活用サービスの力をご評価いただくようになっており、その部分が当社の現在の強みになっています。さらに、工場内の生産設備などをネットワークでつなぐことで生産性を高めるインダストリアルIoTの実需が拡大しつつあることも、大きな強みです。インダストリアルIoTについては、これまで信頼をいただいてきた製造系のお客様と、かなり早い段階から対話を繰り返し、互いの知見を交換しながら事業の可能性を探ってきたことが、事業化の成功につながっています。今後もこうした濃密な対話が可能なお客様と事業化を進め、付加価値のあるサービスをさらに広げていきたいと考えています。

対話を通して付加価値を提案できる人財育成

平川:対話可能なお客様のご要望や解決すべき課題を把握し、利益率の高い付加価値サービスを提案していくことが、当社の重要な戦略です。そのためには、限られた人財をいかに有効に活用するかがカギとなるでしょう。

エンタープライズ、通信担当<br/>取締役 執行役員 <br/>竹下 隆史
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エンタープライズ、通信担当
取締役 執行役員
竹下 隆史

竹下:人財を有効に活用し、お客様との対話をより深めるためにも、時代の変化には敏感である必要もありますね。当社がグローバル市場への進出を成長戦略のひとつにしているのも、お客様が必要とされる可能性のあるサービスを先回りして事業化することで、対話力の強化につながるからです。さらにグローバル市場に進出することで、より魅力ある企業として有能な人財を獲得できる可能性も大きくなるはずです。

平川:人財の獲得とともに、既存の社員の人財育成も必要ではないでしょうか。そのために現在、お客様に新たなソリューションを提案できる社員の人財育成を推進しています。具体的にはロジカルシンキングを習慣づけることや、最新のテクノロジーを活用しビジネスモデルとして確立するための思考法を身に着ける教育です。社員一人一人がお客様のご要望に即した新たなビジネスモデルを模索していく中で、当社が提供可能な価値とは何かを理解できるようになるでしょう。さらに価値提供によって得られる利益、必要なリソース、不足しているものは何かといったことを考えるうちに、自然とロジカルシンキングも身についてきます。当社ではこうした統合的なICTシステム提案をアーキテクチャルアプローチと呼んでおり、それが可能な人財がこれからの当社の成長に寄与してくれるはずです。

竹下:統合サービスの提案において注力すべきことのひとつに、保守・運用のビジネスがあります。今後、当社がお客様の経営課題解決のお手伝いをしていくためには、日々のネットワークやセキュリティの監視を通じてビジネスの問題点を洗い出し、新たなサービスを提案することが必要だと考えています。保守・運用のサービスを増やすには、まずプロジェクトを統括できる人財を育成しなくてはなりません。幸い当社のエンジニアはネットワークについての技術が高い人間ばかりですので、情報がどのような形で流れているかを監視する状態監視への知見は高い。一方、セキュリティとは状態監視をする中でネットワーク上の異常を発見し、対処する技術です。したがって、当社の社員とは親和性が高く、セキュリティのプロフェッショナルを育てることはそう難しいことではないでしょう。

ICT利活用をリードする“匠”の人財育成

平川:ある分野のプロフェッショナルを育成することは、社員のキャリアプランにとっても重要ですね。エンジニアであればAIやIoT、仮想化基盤の構築といったさまざまな分野があり、そのスペシャリストとして経験や知見を積んでいくことで、社内のグレードが上がっていく人事制度を整備していくつもりです。キャリアアップに必要な投資も惜しむつもりはないと、日ごろから社員にも伝えています。こうした投資こそ、当社が理想とする“匠”の人財育成に不可欠であると考えています。“匠”の人財とはなにもエンジニアだけではありません。お客様のビジネスモデルを考えられる営業スキルや、経営センスの育成、財務や経理における知見の蓄積といった、さまざまなキャリアを磨いていくことで、当社をより成長させてくれる“匠”が生まれてくるでしょう。

竹下:私にとって“匠”とは、影響力のある人財であると考えています。プロジェクトを成功させるためには、技術力はもちろん必要ですが、その技術がお客様の心を動かし、ビジネスにつながらなくては意味がありません。技術力とはあくまでのツールです。影響力を持つために必要なことは非常にシンプルで、まず絶対に約束は守ること、そして自分のタスクマネージメント、タイムマネージメントがきっちりとできることです。そうした人財が増えることで、組織としての影響力も発揮できますし、個人の力も生きてきます。人財育成とは一朝一夕でできるものではなく、日々の業務に実直に向き合い、丁寧に業務をこなしていくというビジネスにおける基礎の基礎の部分を、時間をかけて育てる必要があるのではないでしょうか。

平川:今後、さまざまなテクノロジーが進化することで、当社が社会に貢献できるフィールドは飛躍的に広がっていくでしょう。“匠”の技と心をもつ当社の人財が、ICTの利活用を提供することを通して、さらに安心で安全な社会生活を実現できれば、社会の利益に資するだけでなく、自然と当社の成長にもつながっていくはずです。