ICT市場のパラダイムシフトを乗り越えて
― 急激な変化を新たな成長の糧に

私が当社の社長に就任した2008年からの10年間をふりかえると、その前半の5年と後半の5年の間に、ICTの市場環境にはパラダイムシフトと呼べる大きな転換期がありました。

前半の5年間は、通信事業者が最先端の技術を導入してインターネット網を構築し、ネット利用の普及が加速した時期に当たります。その後、瞬く間に業界の収益構造そのものが劇的に変化を遂げました。


ネットユーザーが、インターネットにプラスアルファの料金を支払うことなくGoogleやTwitter、Facebook等のサービスを積極的に活用することで、通信事業者は投資のリターンを得にくくなったのです。当社も、ピーク時には売上の50%超が通信事業者市場からの収益でしたから、このままでは深刻な打撃を受けることになるとの危機感を抱いたものです。


そこで当社では、5年前に、ユーザーとしてのネットワンが持っている知見をお客様へ提供する方向に営業のシナリオを刷新しました。メリット・デメリットとともに具体的な“ユーザー事例”として利活用の方法を提示し、体験いただくビジネスモデルに切り替えたのです。


ICTはツールです。ツールである以上、どの機能をどのように接続すれば使えるようになるかを検証するのが提供者のあり方だと思うのですが、従来のICT業界は、各ベンダー主導で先端技術を開発する一方、その具体的な利活用はお客様が判断するビジネスが主流でした。