CRO・CCOメッセージ 

リスク管理・コンプライアンスの
浸透を徹底し、
信頼される戦略パートナーとして、
お客様の期待に応え続けます

 

 

取締役 執行役員 管理本部長
最高リスク管理責任者(CRO)
最高コンプライアンス責任者(CCO)
竹下 隆史

急速なテクノロジーの発達、市場のグローバル化、顧客ニーズの多様化、さらには新型コロナウイルス感染症の影響など、企業を取り巻く環境が劇的に変化し、リスクも複雑化、高度化しています。そうした中で、リスクマネジメント、コンプライアンスは経営の重要課題です。

当社においては、2013年の不正事案を機に内部統制を強化していたにもかかわらず、このたび、納品実体のない取引がなされていたことが発覚しました。当社として、本不正行為に関する特別調査委員会の調査結果と提言を真摯に受け止め、再発防止策の徹底と経営基盤の強化を図るべく、2020年4月、私は最高リスク管理責任者(CRO)および最高コンプライアンス責任者(CCO)に就任しました。当社のリスクを網羅的に洗い出し、優先順位を明確にした上で効果的な施策を徹底的に浸透、定着させていくことが私に課せられた使命だと認識しています。

特別調査委員会による「納品実体のない取引に関する調査 最終報告書」では、経営層・幹部層による営業現場の実態把握、リスク管理や内部統制、コンプライアンス活動の見直しについて提言を受けました。権限の分離や属人化防止等のための組織体制の見直しは速やかに実施し、業務統制面での強化を図っています。さらに、現中計の基本戦略である「働き方改革2.0/DX」の中で、リスクマネジメントの仕組みをデジタル化していきます。

また、ルールやシステム面の整備を中心とした不正行為の発生を防ぐ予防的統制への過信があったのか、不正行為が発生し得ることを前提とした、早期発見と是正のための発見的統制が不十分だったと反省しています。この点は、各部門からリスク管理室へ提出する「リスク調査シート」を基に、リスク管理室が部門ごとの重要リスクの識別・強化を実施するとともに、研修の実施等を通じて、不正リスクに対する全社員の知見や感度を高めていきます。そして何より、社員一人ひとりが当社のビジョンに基づく自らの役割を自覚し、責任を持って意見を発信して職務に当たることができるような‟発信型”の組織風土を醸成することが重要だと考えています。

再発防止策の進捗や検証について、今年度は四半期単位で開示します。リスク管理活動に関するKPIを検討し、来年度以降も、取り組みを継続的に開示していきます。

本不正行為についてお客様からの叱咤激励を受け、戦略パートナーとして期待されていることを痛感しました。社員もこうしたお客様の期待に応えたいと尽力しています。私も、当社で培ってきたさまざまな経験と信頼関係を基に、経営層と現場との綿密な連携を図りながら、当社がこれまで以上に信頼を得られる企業となれるよう与えられた責務を全うしてまいります。